労務・採用

【図解】人材業界のビジネスモデルを解説!就職・転職サービスを使う前に見るべきポイント

人生で初めて就職や転職をする際に、誰しも分からないことばかりだと思います。しかし面接などが得意な人は特に苦労もせず、あっという間に内定を獲得することができてしまいますよね。

面接が得意ではない人はどうでしょう。なかなか内定が獲得出来ず、焦りであったり不安に感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

内定をなかなか獲得できないで悩んでいる人は就職や転職を支援するサービスを提供する会社であったり、場合によっては派遣会社に登録をしたりすることをおすすめします。

これらの求職者に職業を紹介してくれる会社は全て無料で利用ができるので、むしろ悩んでいるときは利用しないと損かと思います。

しかし人材サービスの会社は「ピンハネ」「無料で利用できるのには裏の理由がありそう」とか利用したことのない人からするとイメージがあまり良くないので、利用をためらってしまう人も少なからずいるのが現状です。

人材業界のビジネスモデルを知れば、無料で利用できるワケが理解できるので、人材サービスの会社を利用したことのない人の不安は解消されるかと思います。

この記事では人材業界のビジネスモデルについて図解を用いて解説していくので、人材サービス(就職・転職・派遣)を利用しようと検討している人は是非参考にしてみてください。

初めまして。たまごジョブを運営している森です。解説の前に軽く自己紹介をします。

私は人材系の会社で約3年ほど営業と採用コーディネーターを兼務していました。

業界経験者なので人材業界に関する知識は経験に基づいて語ることができると思います。

人材業界の市場規模について

まず初めに人材業界の市場規模について解説していきます。矢野経済研究所が2016年の人材業界に関する市場規模を発表したところ、職業紹介が約2,300億円で人材派遣が4兆3,898億円ということが分かりました。(上記の図を参照)

このことから分かるのは正社員を前提とした人材紹介の市場規模よりも圧倒的に人材派遣の市場規模の方が大きいことです。

一般社団法人日本人材派遣協会によると2016年時点で派遣労働者数は約130万人と言われています。

今までは正社員になることが当たり前で派遣での働き方をネガティブに捉えていた人も多くいたかと思います。

しかし働き方が多様化する現在では派遣社員の方が時間の融通が効くということで敢えて派遣社員としての働き方を選ぶという人も増えてきました。

一方、職業紹介に関しては、厚生労働省の『2016年度職業紹介事業報告書』によると約59万人の方が有料職業紹介(例:転職エージェントなど)によって正社員として就職・転職することができたようです。

企業の終身雇用制度が崩壊して転職が当たり前となっているなかで、売り手市場も重なり転職エージェントサービスを利用する人が年々増えてきています。

つまり何が言いたいのかというと

  1. 派遣での働き方は個人の考え方次第なのでネガティブに捉える必要はなし
  2. 正社員に転職・就職の際にエージェントサービスを利用するのは当たり前

ということです。

市場規模について丸暗記する必要はないので大体のポイントだけ抑えておけば大丈夫ですよ!

次は職業紹介(転職エージェント)のビジネスモデルについて解説しますね。

職業紹介業(転職エージェント)のビジネスモデルについて

職業紹介業(転職エージェント)とは厚生労働大臣の認可を受けた職業紹介事業者が転職を希望する求職者と人材を紹介してほしい企業、双方のニーズを満たし、マッチングさせる事業のことです。

職業紹介(転職エージェント)で代表的な会社は主に次の会社と言われてます。

いくつか聞いたことのある会社もあると思います。

でもそんなことはどうでもよくて…実際に気になるのは「本当に無料なの?」とか「なんで無料なの?怪しい…」とか利用するときの料金についてですよね。

結論からいえば利用料は完全に無料です。

それではなぜ無料で利用することができるのか職業紹介(転職エージェント)のビジネスモデルを用いて解説しますね。

上の図はあなたが転職エージェントに登録して内定をもらうまでの流れになります。

  1. (あなた)転職エージェントに登録
  2. (転職エージェント)あなたの転職をサポートするサービスをあなたに提供
  3. (転職エージェント)企業にあなたを紹介
  4. (あなた)転職エージェントに紹介してもらった企業の選考を受ける
  5. (企業・あなた)あなたと企業の双方が合意すれば内定
  6. (企業)あなたを採用できたから転職エージェントに紹介料を支払う

このような流れになります。

無料で利用できるカラクリは⑥がポイントです。企業があなたを採用したので転職エージェントに紹介料を支払ってますよね?

企業が転職エージェントに対して紹介料を支払っているので、求職者は転職エージェントを無料で利用ができるのです。

ちなみに企業が転職エージェントに支払う紹介料ですが、一般的には求職者が紹介先に入社したときの初年度の想定年収の20~30%が相場と言われています。

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派遣会社のビジネスモデルについて

人材派遣業とは厚生労働省の許可を得た派遣元が常時雇用されない労働者を他社に派遣をする事業のことを言います。

また派遣社員は2種類に分かれていまして、派遣先の同一部署で最大3年間までしか働くことのできない「有期雇用」の派遣と

派遣会社で期間の定めのない雇用契約を締結し派遣先と契約が続く限り働き続けることができる「無期雇用」の派遣があります。

上の図はあなたが派遣社員として働いて、給料をもらうまでの流れになります。

  1. (あなた)派遣元に登録
  2. (派遣元・派遣先)派遣契約を締結
  3. (派遣元・あなた)雇用契約を締結
  4. (派遣先)あなたに仕事の指示を出す
  5. (あなた)派遣先の指示に沿って働く
  6. (派遣先)派遣元に派遣料金を支払う

※派遣元=派遣会社のことを言います

あれ?給料は派遣先と派遣元どちらから貰うの?って思う方がいると思いますが、ズバリ派遣元です。

ポイントは③であなたは派遣会社と雇用契約を結んでいます。

そのため派遣会社から社会保険や給料の支払いが行われるということは覚えておきましょう。

人材派遣のビジネスモデルは簡単に説明すると派遣会社は自社で雇用している派遣社員を派遣先へ派遣をします。そして派遣先から派遣料を請求するといったシンプルなビジネスモデルです。

ただ派遣先に派遣して終わりではなく、派遣会社は派遣社員の労務管理や仕事における相談、派遣社員の待遇面の交渉などを派遣先に対しておこないます。

ちなみに人材派遣会社で知名度の高い大手の会社は下記の通りです。

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業務請負のビジネスモデルについて

業務請負業とは請負会社と注文主である請負先(クライアント)との間で締結した契約にもとづいて、請負会社は請負先に労働力を提供する事業のことを言います。

上の図をみると分かると思いますが請負のビジネスモデルは一定の業務を取引先から請け負うということです。

すなわちその業務は請負会社だけで完結させる必要があるということです。

ちなみに請負業は派遣会社が請負会社として企業のとある工程を担っていることが多いです。

そのため請負現場で働く従業員は派遣会社との間で正社員もしくは契約社員として雇用契約を締結します。

少し分かりにくいな、と思う人は請負と派遣の違いを下記にまとめましたので、それらを覚えておくことで今後仕事を探すときに参考になるかと思います。

  • 派遣会社と直接雇用を結ぶので派遣契約とは違い雇用が安定しやすい
  • 仕事の指示命令が派遣会社の社員から出される
  • 周囲で作業しているのは皆同じ会社の同僚

請負現場で働くと将来的に請負事業所の所長を任されたりするなど、キャリアアップの可能性もありますよ。

元派遣社員が請負現場で正社員となり、所長になっていくサクセスストーリーもよくある話しなので、

腰を据えて働きたい人は請負現場で働くのもアリだと思います。

まとめ

人材業界のビジネスモデルのまとめは下記になります。

・転職エージェントは企業から紹介料をもらっているので無料で利用ができる
・派遣は派遣先に雇用されているのではなく派遣会社と雇用契約を結ぶ
・業務請負は派遣会社と正社員もしくは契約社員として雇用契約を結ぶ

冒頭にも説明しましたが現在は働き方が多様化しておりますので、自身の希望にあわせて、人材サービスを提供する会社を使い分けることをおすすめします。

ちなみに今回この記事を作成するにあたって、自身の経験談に信頼性を出すために下記の資料のデータを参考にしました。

■参考資料
・日本経済新聞『矢野経済研究所、人材ビジネス市場に関する調査(2017年)結果を発表』 
・厚生労働省『平成28年度職業紹介事業報告書の集計結果
・矢野経済研究所『人材ビジネス市場に関する調査
・厚生労働省『 労働経済の基礎的資料
・一般社団法人人材派遣協会『派遣の現状


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