証券会社の仕事は株や投資信託など、現代人のライフスタイルに欠かせない金融商品を提案し、自分の実績や顧客の信頼を深めていくことです。
証券会社は常に安定した業界で、ニーズの高さも多くの人から認知されていますが、中には「つらい・辞めたい」など本気の転職を考えてしまう人も少なくないと言われています。
この記事では証券会社を辞めたいと思う理由や退職・転職を考えた際にすべきことを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
証券会社を辞めたい…その理由や心理とは?
「老後2,000万円問題」といわれている昨今では、金融商品のニーズは非常に高く、顧客の資産形成のサポートに密接に関わることができるのが証券会社の仕事です。
しかし証券会社を辞めたい・つらいと思っている人には、次のような心理・理由も少なからずあるようです。
次々と展開される金融商品に知識と理解が追い付かない
証券会社の仕事はそもそも、早いペースで新しい金融商品が展開され、そのたびに今までの金融商品とは違った知識を身に付けるための勉強が必要になってきます。
一言に株や投資、金融商品と言っても、その種類は数多くあり、早いサイクルで新しい種類がリリースされることもあるので、そのたびに勉強をし直して知識を身に付ける必要があるのは、証券会社で働く人の負担やストレスになることもあるようです。
お客さまとのコミュニケーションが大変に感じる
証券会社は、その時代の流れや景気によって得をするor損になる、両極端なリスクを持つ金融商品や、資産運用などのアドバイス・営業をすることが毎日の業務になります。
お客さまにとっては、自身で興味を惹かれている商品が損よりも得をする、というイメージが高く、逆に証券会社側は、自分と会社の利益になるような商品を勧めるため、双方に目的や方向性、理想の違いが生まれることも少なくはありません。
お客さまが資産運用、株や金融商品を購入しても、損をすることが多い場合は、クレームや証券会社の信頼の低下につながるリスクもあることでしょう。
そのため証券会社で働く人は、お客さまと安定したコミュニケーションをとるのが難しく感じ、ストレスや不安、焦りなどで辞めたい気持ちが高まることがあります。
目標という名のノルマがとても厳しい
証券会社は、毎月または早いサイクルでは1日毎・1週間ごとに目標という建前のノルマを設定されていることがあります。
万が一、ノルマを達成できないと、得られる収入が変わってきたり、周囲と比較して自分自身の不甲斐なさから自信ややる気を失ってしまいます。
証券会社は個々に課せられたノルマが達成できないと、他の社員がフォローをして体裁を整えるケースも少なくはありません。
そんな状態が長く続くと、会社の同僚や上司との関係もギクシャクし、人間関係のトラブルが起こりやすくなって退職・転職を考えてしまうケースもあるのです。
証券会社の営業で身に付くスキルとは?【3つのスキルを解説】
大学3~4年の、就活生にも人気のある証券会社は、高い能力と多くのスキルを身に付けることが可能です。そういった証券会社で培ったスキルで異業界でも活躍できる可能性が高いと言われています。
では、証券会社の営業では、どのようなスキルを身に付けていくことができるのでしょうか?ここでは主な3つのスキルと、そのスキルがどんな異業種に活かせるのかをわかりやすく解説してみたいと思います。
コミュニケーション能力・新規顧客の開拓力が身に付く
証券会社の営業で身に付く大きなスキルは、お客さまとのコミュニケーション能力と、新規顧客の開拓力があります。
証券会社の営業では、
- お客さまの資産運用、金融商品に関する悩みをヒアリングする
- お客さまが理想とする資産運用、金融商品を提案する
- 証券会社が押す資産運用のメソッド、金融商品を提案する
という主に3つの方法が一般的となっています。
この過程では、どれだけお客さまにその方法・商品が魅力的なのかを事細かにアプローチし、駆け引きのようなテクニックも必要となるため、営業や販売の異業種では、スキルを活かした契約獲得・商品販売・実績向上につなげていくことができます。
経済やマーケットに関する知識が身に付く
証券会社で働く人は、入社後の研修やそれなりの経験を積み重ねていても、経済・金融・マーケットのすべてを勉強し続けていくことが業務のひとつになっています。
そのため、人としての常識的な金銭感覚が身に付き、それがお客さまとの信頼関係を深めるきっかけにもなります。
株や資産運用は、その場その場での迅速な情報把握・対応が必要になるため、勉強と情報収集をしながら、一般人とは違った経済・マーケットのより深い知識を身に付けることができます。
経済やマーケットに関する知識が多いと、自分で会社を興す独立や、販売によって実績を高めていく必要がある異業種でも活躍しやすいと言えるでしょう。
経営や運営に関する知識、能力が身に付く
証券会社の営業では、経済的に豊かで地位のある人と接する機会がそれなりに多くあるものです。
証券会社は新人の内から、そのような大物と接する機会が頻繁になるため、運営や経営、お金を増やしていく知識や能力などが身に付き、それが自分自身の豊かなライフスタイルにつながることもあります。
また一般常識的な金銭感覚、お金に関するトラブルの対応・予防策なども、証券会社の営業をしていく内に自然に身に付きます。
そのため、まわりに信頼・安心感を与えて人間関係を広げながら、販売や証券会社以外の営業職でもそのスキルが活きていくことでしょう。
証券会社から転職!これまでのスキルを活かせる異業種とは?
証券会社で働いてきた実績・能力は、自分自身がイメージしている以上に、数多くの異業種から重宝され、引く手数多といっても過言ではありません。
証券会社を辞めてからの転職・方向性を決めていくのが難しいと悩んでしまった際にも、次のおすすめの異業種で希望と自信を取り戻してくださいね。
有形タイプの営業
証券会社の経験やスキルが活かせる異業種には、有形タイプの営業も視野に入れてみてはいかがでしょうか?証券会社の営業は、実態や成果がその時々で細かに変化しやすい、無形の営業とされています。
有形タイプの営業は、商品やサービスを提供する働き方で、実態や販売数を高めるためのコツもつかみやすいと言われています。
また有形タイプの営業は、証券会社の営業で培ったコミュニケーション能力とこれまでの情報収集が活きやすくなるメリットもありますよ。
経理や事務関係
証券会社から異業種へ転職する際には、経理や事務関係など、比較的ルーティンで業務を進めていける仕事も良いのではないでしょうか。
証券会社を辞めたい原因が、職場やお客さまとの人間関係にある場合は、自分のペースでコツコツと仕事ができ、人と接する機会も少ない経理・事務関係もそこまでの負担を感じなくなるはずです。
経理や事務などの業務は、証券会社時代から勉強と情報が欠かせなかった金銭的な部分の知識が活き、定時退社できる安定した業務環境も魅力のひとつです。
銀行員
証券会社と似たような業務となる銀行員は、異業種とは言ってもそこまでの違和感を感じることなく、早めに業務に慣れていくことができる仕事でもあります。
証券会社で働いてきた経験は、銀行員採用の試験・面接なども、知識を豊富に持っているため通過しやすく、金融の専門的な知識と接客のスキルを活かして充実したワークライフを過ごせることができるでしょう。
本気で転職を考えている方は転職エージェントを利用するのがおすすめ!
転職エージェントは無料で転職をサポートしてくれるサービスです。具体的なサポート内容は次の通りです。
- 非公開求人を含めた優良企業の求人紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 各企業ごとの選考(面接)の対策
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現在の仕事を併行して転職活動を進めていくには効率よくスピーディーに進めていく必要があります。また1人で情報収集をするのは限界がありますので、そのようなときには転職のプロにお願いするのがベストです。
実際に転職活動をするときに多くの方が、転職エージェントを使用して転職活動を進めていますよ!
実際に効率よく内定を獲得するには何社くらい転職エージェントに登録するべき?
「転職エージェントは何社登録すべきか?」と疑問に感じる方も少なくないようですが、リクルートエージェントの調査で転職成功者の多くが複数の転職エージェントを利用していることがわかりました。(参考:リクルートエージェント『転職エージェントは何社利用するのが良い?』)
この調査結果では平均2~3社は登録しているという方が多いので、最低でも2社以上の転職エージェントを使い分けることがおすすめです。
なぜ、転職エージェントを複数使い分けるべきかというと、次のような理由があるからです。
- 転職エージェントによって求人情報が異なるのでキャリアの選択肢の幅が広がる
- 複数のキャリアドバイザーからアドバイスをもらうことで客観的な視点で転職活動ができる
- キャリアアドバイザーとの相性もあるので自分にあったキャリアアドバイザーと巡り合える
こういった理由から複数の転職エージェントを利用することを推奨しています。
転職エージェントに複数登録する際は、大手転職エージェントを中心に登録をするのがベスト!
リクルートエージェント
キャリアアドバイザーのヒアリング力・提案力はピカイチ!求人数もトップクラスに多いので、転職を考えたときにまず初めに登録をしておきたいおすすめ転職エージェント!
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まとめ
「証券会社を辞めたい…。でもこの先どうしたら?」
という悩みを抱いてしまったとしても、考え方や目線を変えてみるだけで数多くのチャンスを掴めることがわかりましたね。
証券会社で身に付けたスキルを誇りに思いながら、早めに転職の目標・スケジュールを組み立てて、次こそ安定したワークライフを実現していきましょう。
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