派遣に登録して働きたいけど実際に「どの派遣会社に登録すれば良いか分からない」なんて方はいませんか?派遣会社の選び方に失敗すると自分の希望にあった仕事がなかなか見つからず、求職期間が長くなってしまう可能性があります。
そのような方のために派遣会社で営業や採用コーディネーターの経験のある私がどのように派遣会社を選ぶと良いのか?派遣会社の選び方をこの記事では紹介していきたいと思います。特に今まで派遣で働いたことのない方はこの記事で紹介している派遣会社の選び方を是非参考にしてみてくださいね。
派遣会社には総合型と特化型の2種類のタイプがある
まず派遣会社を選ぶ際に知っておくべきことは派遣会社には幅広い職種の求人を扱う「総合型」と何かの職種や業種に特化している「特化型(専門型)」の2種類があることを覚えておきましょう。
ちなみに派遣で働く人の多くはどのような職種や業種で働いていると思いますか?飲食・介護・病院(看護師)・小売(スーパーやアパレル)…などを思い浮かべると思いますが、正解は事務職と製造・軽作業スタッフが最も多いです。
一般社団法人日本人材派遣協会の職種別派遣社員数の調査によると男性は58.9%の方が製造・軽作業スタッフとして働き、女性は64.7%の方が事務・製造スタッフとして働いているとのことです。
冒頭で派遣会社には総合型と専門型の2種類あると冒頭でお伝えしましたが、基本的に総合型は事務メインで専門型は製造メインの職種を扱う派遣会社が多いというイメージを持つと、しっくりとくるかもしれませんね。
もちろん資格無しで働ける仕事は他にも数多く存在しますが、ノンスキルの方は資格を持っている人に比べて求人を選べる範囲が狭いのが実情です。
しかし製造職や事務職など特別高いスキルを要求されない傾向にある仕事は派遣先のニーズも高いので、「とりあえずやってみよう!」とヤル気さえあれば未経験でも問題なく働くことができるでしょう。ちなみに総合型の派遣会社と専門型の大手の派遣会社は下記の通りです。
■総合型の派遣会社の代表例
- スタッフサービス
- テンプスタッフ
- パソナ
- アデコ
- リクルートスタッフィング
■特化型の派遣会社の代表例
- 派遣会社の評判・口コミが知りたい人は派遣会社名をクリックするとページを見ることができます。
こちらは大手の派遣会社になるのですが、中小の派遣会社も合わせると派遣会社は日本全国で81,530店もあるようです。これはコンビニの数よりも多く、コンビニは全国に約55,000店なので派遣会社はコンビニよりも30,000店多いというのが意外に感じると思います。
この中から自分にあった派遣会社を選ぶのも、そう考えると至難の業ですよね。ここで言えるのは派遣会社に登録する前に自分がどのような職種に応募するかは前もって決めていくのが重要ということです。
このことを踏まえたうえで次では優良な派遣会社を見分けるちょっとしたコツを紹介していきますね。
派遣会社の選び方のポイントについて
前述の終わり部分で派遣会社に登録する前に自分がどのような仕事に応募するか決めておくことが重要とお伝えしました。
なので応募したいと考えている職種は既に決まっているという前提で派遣会社の選び方のポイントについて紹介していきます。
まず派遣会社に応募してから働くまでの流れは
- 求人に応募
- 派遣会社に登録面談
- 派遣先の職場見学
- 内定
- お仕事開始
になりますが、①の求人応募から④の内定までにブラック派遣会社を見分けるコツがあるのです。人を道具みたいにどんどん採用して、使えなくなったらどんどん辞めるみたいな派遣会社に入社して後悔することのないように、しっかりと自分の目で登録して問題ない派遣会社なのかを判断してくださいね。
通勤交通費を支給してくれる
派遣会社側からすると利益を出すために出来るだけ通勤交通費を抑えたいっていうのが本音です。企業努力のすえ、通勤交通費を派遣社員に支払う派遣会社はまともです。(全額支給であれば尚可)
過剰に福利厚生のアピールをしていない
よく求人票に「有給休暇あり!社会保険・雇用保険完備!」とかをアピールする派遣会社みかけますよね。このようなアピールをする派遣会社は大体やめておいた方がいいです。なぜなら、そもそも法律で決まっている労働者の権利をアピールするのは冷静に考えたら不自然ですよね?
求人票に仕事内容や派遣先の職場環境の情報が丁寧に記載されている
求人票を見れば採用担当者がどのくらいの熱量なのか分かりますよ。情報量が少ない求人票は細かく記載したくない理由があるか、丁寧に記載したところで応募者も集まらないし、すぐ辞める人が多い可能性が高いです。
一方、細かく丁寧に内容が記載されている場合は採用担当者も「あなたにココで働いてほしい!」という想いが伝わる気がします。
求人票に嘘は書くことができないので、それだけ情報量が多いというのは、万人受けする派遣先の求人でなければ相当難しいですからね。
業務に必要な備品は全て派遣会社が支給
基本的に制服の貸与は派遣先がしますが、なかには派遣社員の人数が多すぎて制服の貸与をしない場合もあります。
そのとき普通は派遣会社が用意しますが、派遣スタッフ自身で用意しなければならないところもあります。仕事に関わる備品を用意しない派遣会社は要注意です。
これもそもそも論にはなりますが、仕事で必要な備品を労働者が用意するのって違和感がありませんか?
仕事で必要な備品を用意しない理由はおそらく早期離職者が多いから、そこに費用をかけたくないという考えが一理あると思うので、そのような派遣会社は派遣スタッフの定着があまり良くないという可能性が高いです。
オフィスが綺麗
掃除が行き届いていない会社はそもそも派遣会社以外であってもやめておいたほうが良いです。もしオフィスが荒れ放題の派遣会社に入社してしまうと、ずさんな管理をされ後々トラブルに巻き込まれてしまう可能性もありますね。
応募した求人の詳細を丁寧に説明してくれる
仕事内容や派遣先の環境、就労開始までの流れをしっかり説明してくれる会社は良い派遣会社です。派遣会社としても早期離職を避けたいので、なるべくミスマッチを起こさないような努力が伺えますよね。こういった派遣会社は派遣スタッフの定着が良い傾向が多いです。
【重要】その場で即答をさせない
派遣会社は採用活動にあたり広告費を回収しなければなりません。なかにはその場での即答を求めてくる悪質な派遣会社もありますが、優良派遣会社は採用を出来ないことよりもミスマッチによる突発退社のほうがリスクだと考えています。なので面談後は「自分でよく考えて判断してくださいね」と、その場で即答を求めてくるような真似はありません。
優良派遣会社を見分けるために質問をしよう!
質問はこの2パターンで問題ないと思います。
- 紹介された派遣先の人員募集の背景を聞く
- 過去、紹介された派遣先で働いていた方の退職理由を聞く
なぜこのような質問をすることが大事かというと
- 人を募集するようになったのは退職者の欠員補充や派遣先の繁忙期なのかを知るため
- 退職者の主な原因を知ることで派遣先自体に問題がありそうなのかを知るため
だからです。また、この質問に答えられない派遣会社の採用コーディネーターは現場を知らず良いことばかり言ってくる可能性があるので要注意です。
一方、この質問に答えてくれる採用コーディネーターは現場のことを理解しているので入社前後でのミスマッチが起こりにくいことが言えるでしょう。
正直、入社してみないと分からないことも多いですが、極力ミスマッチなく長期で働けるように募集要項と面談の双方からベストな派遣会社を見つけるようにしましょう!
まとめ
派遣会社の選び方についてのまとめは下記の通りです。
- 派遣会社には総合型と専門型の2種類が存在する
- 良い派遣会社や悪い派遣会社は求人や面談の対応で分かる
優良派遣会社は派遣社員のことを大事にします。そして派遣社員と同じくらいクライアントである派遣先のことも大事に考えます。最もミスマッチでの早期退職を優良派遣会社は恐れているため、その分採用のハードルが高く不採用になるということも当然あります。
しかし優良派遣会社で働くことができれば腰を据えて長く働くこともできると思うので、そういった会社をあなたの目で見て判断して欲しいと思います。
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