世界的にeSportsが注目されるなか、「いつかはプロゲーマーとして生計を立てていきたい」と考えている方はいるのではないでしょうか。
プロゲーマーになるには現実的にそう甘くはないですが、トッププレーヤーになると億単位で賞金を稼ぐことができるので、プロゲーマーは夢のある仕事です。
この記事ではプロゲーマーになる方法について紹介をしていくので、ぜひ参考にしてみてください。
eSports(イースポーツ)とは何か!?
まず、そもそもeSportsとは何か?について説明をしていきます。一般社団法人日本eスポーツ連合ではeSportsを下記のように定義しています。
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。
引用元:一般社団法人日本eスポーツ連合公式サイト
つまり、eSportsとは大人数でプレイができるオンラインゲームで、通常のスポーツと同じように相手と技術や得点を競い合う競技ということです。
日本では、まだまだeSportsの認知が低いですが、アメリカ・中国・韓国では、eSportsが盛んで「プロゲーマー=プロスポーツ選手」の地位が世間的にも確立されていると言われています。今後、eSportsはオリンピック競技にもなる可能性が十分にあるので、注目のスポーツであることは間違いないです。
- スポーツ
- 格闘
- RTS(リアルタイムストラテジー)
- MOBA(マルチプレーヤーオンラインバトルアリーナ)
- シューティング
- トレーディングカード
- パズル
eSportsの市場規模について
日本国内におけるeSportsの市場規模について説明します。ゲーム情報誌の「ファミ通」を運営する株式会社G’zブレインの調査によると2018年の日本国内のeSports市場は48億円と言われています。
そして2022年には99億円までeSports市場は拡大していくと予想されています。今後、eSportsの市場は右肩上がりで伸びていくとされるので、成長が見込める市場ということが分かりますね。
市場規模の75%はスポンサー・広告費といわれています。そのためプロゲーマーの収入源は大会の賞金以外に企業からのスポンサー・広告費となります。
eSportsはプロ野球を越えるかも!?
ちなみに今後市場の成長が予想されるeSportsですが、2020年以降はプロ野球よりも注目されるスポーツとなるかもしれません。日本経済新聞『eSports完全図解 プロの技やゲーム機器の秘密』によるとeSportsのファン数が2020年にはプロ野球を越えると予想しています。
プロ野球のファン数は5億人といわれますが、eSportsのファン数は6億4,000万人になると予測もあるそうです。
つまり今まで家でゲームに熱中するオタクが、イチロー・大谷翔平と同じように注目される日はそう遠くはないと言えるのではないでしょうか。eSportsファンの年齢層を調査すると30代未満が半数以上なので、いつか「プロゲーマー」が憧れの職業にランクインする可能性も十分ありますね。
【7選】eSportsで代表的なゲームタイトル
eSportsで代表的なゲームタイトルをピックアップしてみました。eSportsに興味がある人は、まず代表的なタイトルを1度プレイしてみると良いでしょう。
PUPG
PLAYERUNKWON`SBATTLEGROUNDS(PUBG)は武器や乗り物など様々なアイテムを使って生き残りをかけるバトルロイヤルゲームです。
Fortnite(フォートナイト)
フォートナイトは集めた素材でバリアを作ったり等のクラフト要素を取り入れつつ、敵を倒していくバトルロイヤルゲームです。またeSports業界において高額な賞金が出ることでも話題のゲームタイトルです。
League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)
リーグオブレジェンドは5対5の対戦ゲームです。他のゲームとは違って課金しても強くなることはないので、相手に勝つためには自分自身のスキルを伸ばすしかないやり込み必須のゲームと言われています。
Counter-Strike(カウンター・ストライク)
カウンター・ストライクは対テロ特殊部隊とテロリストで戦うゲームになります。各プレイヤーで決められた目的を遂行しながら勝利を目指していきます。
Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
レインボーシックスシージは対テロ特殊部隊『レインボー』の活躍ストーリーを描くシューティングゲームです。
ストリートファイター
これは有名すぎて説明不要。格闘ゲームといえば「ストリートファイター」という方も多いのではないでしょうか。ちなみに私の好きなキャラクターは「ダルシム」。
FIFA
ウイニングイレブンをプレイしたことある人であればイメージができるので、これも説明不要。超人気のサッカーゲームです。
プロゲーマーの平均年収について
プロゲーマーの平均年収は人気ゲーマーであれば年収数百万円~数千万円なのでピンキリと言われています。中国の動画メディア「ビリビリ」が運営するeSportsチームと日本のeSportsチーム「野良連合」を例に出してみましょう。
■中国動画メディア「ビリビリ」のeSportsチーム
- 3つの階級に分かれていて、1番低い階級で月収15万円、中級で年収500万円
■日本のeSportsチーム「野良連合」
- 一般サラリーマン新卒同等の月収+大会賞金
- 大会賞金のうち20%はチームに、残り80%が自分の収入
- スポンサー収益(人気や実績があれば)
プロゲーマーで一般の会社員以上の年収を稼ぐためには、人気と実力を手にして、企業とスポンサー契約を結ぶことが肝になります。ただし当然スポンサー契約には期間が定まっているので、成績や人気次第では契約解除されるリスクもあります。
そのためプロゲーマーで安定して稼ぐためには、人気を集めるキャラクターもしくは観客を魅了するテクニックを身に付けるのが重要です。
- 日本経済新聞『中国支える国策ゲーマー』
- type転職エージェント『「e-Sportsはスポーツ?」そんな疑問をひっくり返したい。野良連合・プロゲーマーの野望』
eSports(イースポーツ)の大会に優勝すると賞金はいくら貰える?
eSportsの大会でフォートナイトが高額賞金を出すことで有名です。肝心のフォートナイトの賞金は約3億円といわれています。
2019年にニューヨークで開催されたフォートナイトの世界大会でアメリカの16歳の少年が優勝して約3億2,600万円の賞金を手に入れました。(参考:日経新聞『eスポーツ世界大会、米16歳が優勝』)
今後、eSportsの競技人口が増えていくので、フォートナイトに限らず高額な賞金を提供するタイトルは増えていく可能性が高いです。
プロゲーマーになるには?
プロゲーマーになりたいけど、どうすればプロゲーマーになれるのか分からない方は多いのではないでしょうか。
- 個人でスキルを磨いて大会で優勝する
- チームを結成して大会で優勝する
- プロゲーマー養成の専門学校に通う
プロゲーマーになる方法は上記の3つになります。ここではプロゲーマーになる方法についてそれぞれ解説をしていきます。
個人でスキルを磨く
一番、オーソドックスな方法としては個人でスキルを磨いて、大会で好成績を残すことです。Fortnite(フォートナイト)の世界大会で準優勝し、180万ドルを手にしたハリソン・チャンさんは1日10時間もゲームに没頭し、自身のゲームスキルを磨いたとのことです。
1日10時間ゲームに没頭するのは忍耐力や継続力が必要になりますが、プロゲーマーになる覚悟がある人であれば、個人でスキルを磨くのが1番の近道かもしれません。
チームを結成し大会で優勝する
個人でプロゲーマーを目指すのが現実的に難しいという方であれば、オンライン上で仲良くなったゲーマーとチームを結成して、プロゲーマーを目指す方法があります。
個人の力ではなく、チーム力で大会で勝利をすることができれば、プロゲーマーになれる可能性は十分あります。個人プレーよりもチームプレーが好きという人であれば、同じ夢を持つ者同士でチームを結成してプロゲーマーを目指すのが良いと思います。
専門学校で学ぶ
最近ではeSportsの専門学校が続々と設立されているので、プロゲーマーになりたいという人は専門学校に通うのもアリだと思います。
また専門学校に通うことで、例えプロゲーマーになれなかったとしても、ゲームの解説者や制作などゲームに携わる仕事に就職することができるようになるかもしれません。
ある程度将来のリスクヘッジをしておきたい方は専門学校に通うことをおすすめします。
実際プロゲーマーってどうなの?
プロゲーマーは企業とスポンサー契約を結んでいる方であれば、堂々と「プロ」と名乗ることができますが、プロとアマチュアの線引きが曖昧ですよね。
そのため日本ではプロゲーマーの地位が確立されていないので、世間からどのように評価されるのか不安に感じる方も多いと思います。
インターネット上でプロゲーマーについての評判を調査してみましたので紹介をしていきます。
ネガティブな口コミ
ポジティブな口コミ
例えプレイヤーでなくても、好きな事を仕事にできるというところに夢がありますね!(例:ゲーム解説、ゲーム企画・制作など…)
まとめ
この記事ではプロゲーマーになる方法について紹介をしました。プロゲーマーは狭き門ですが、プロスポーツ選手同様好きなことを仕事にできるというところで夢のある職業です。
しかしスポンサー契約がない選手は、世間では引きこもりニート扱いをされてしまうので、まだまだ日本では認知されてない職業でもあります。
ただ最近ではゲーム業界(eSports)を学べる専門学校が続々と新設されているので、プロゲーマーになれないリスクも考えて、将来の進路を決めると良いでしょう。
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