派遣で働いている人のなかには「いつ解雇されるか分からない」「安定した職に就きたい」と将来に対して不安に感じている方も少なくありません。
しかし派遣で働きながら派遣先の正社員になれる人はほんの一握りで多くの人は正社員になることを途中で諦めてしまいがちです。
この記事では派遣から派遣先の正社員を目指したい人に、正社員になる方法を紹介していきますので是非参考にしてみてくださいね。
派遣先の正社員になるメリットについて
派遣社員として働く人が派遣先の正社員になるメリットは下記が挙げられます。
- 収入が安定する
- 福利厚生が充実する
- 給料が上がる
- 将来設計がしやすい
- 社会的信用が高くなる(ローンが組みやすい)
派遣先の正社員になることでこれだけのメリットを得ることができます。待遇面が上がるのは勿論目に見えたメリットですが将来設計や社会的信用の向上など目に見えづらい副次的なメリットも大きいのが特徴です。
ただし正社員になることで、今まで優先できていた趣味ができなくなったりと時間の融通が利きにくいデメリットもあります。しかしそれ以上のメリットを正社員になることで手にすることができるので、結論派遣社員から正社員を目指すことは良いことばかりだと思います。
派遣先の正社員になるとどれくらい給料が上がるの?
派遣社員で働く方は、「派遣先の正社員になるとどのくらい給料が上がるのか?」が非常に気になりますよね。派遣社員の平均年収は約200万円程度といわれています。一方で日本のサラリーマンの平均年収は約400万円程度です。
企業によって異なるので一概には言い切ることができませんが、もしあなたの年収が200万円程度であれば、正社員になることで、400万円の年収まで上げることができるかもしれませんね。
派遣先が上場企業であれば有価証券報告書に社員の平均勤続年数と平均年収の記載があるので、それらを参考に正社員を目指すべきか判断しても良いでしょう。あるいは現場で仲の良い正社員の方からアドバイスをもらっても良いでしょう。
派遣から正社員になる方法について
派遣から正社員になる方法としては、次の3つのケースがあります。
- 派遣先の正社員になる
- 派遣会社の正社員になる
- 自分で転職活動を進めて正社員になる
それぞれ解説をしていきます。
派遣先の正社員登用を狙って正社員になる
まずは派遣先の正社員登用を狙うケースです。多くの人は派遣先への正社員になりたいと思う人が多いのではないでしょうか?そこで派遣先の正社員になれる人はどのようなタイミングで正社員になるのか紹介します。
- 派遣法の抵触日(3年)のタイミングで正社員登用化
- 派遣先での仕事ぶりが評価され派遣先で正社員登用化
主にこの2つのケースのときに派遣先の正社員になっていきます。いずれにせよ、派遣先の正社員になるためには、
派遣先に勤務態度や技能を評価されなくてはなりません。
また同じように派遣先で正社員になりたいと考えているライバルも多いので、評価されるにあたってライバルとの差別化を図らなくてはなりません。
■現場で積極的に意見を出す
- 自分自身で考えて行動することができることが重要
■嫌な仕事でも笑顔で引き受ける
- 誰もやりたがらない仕事ができる人は評価されやすい
- 製造現場などでは手順指示書があるので、手順指示書を無視した行動をするとかえって評価が下がる場合がある。そのため現場リーダーに改善策を提言し、確認を取ったうえで行動できるとGOOD!
派遣会社の正社員になる
派遣から正社員を目指すうえで、最もハードルが低く、見落としがちなのが派遣会社で正社員になる方法です。派遣会社の正社員になる人はどのようなタイミングで派遣会社の正社員になるのか紹介します。
- 派遣法3年 or 労働契約法5年のタイミングで派遣会社の正社員になる
- 派遣会社の営業担当よりスカウトされる
主にこちらの2パターンです。しかしこちらもいずれにせよ、派遣会社から評価をされなくては正社員になることができません。
また派遣会社の営業担当は日々あなたの勤務姿勢や勤怠を管理しているので、あらゆるところから情報を集めるので、派遣法の抵触日間近になって急に勤務態度を改めるような人に対して正社員の話しを持ちかけることは絶対ありません。
信頼のおける派遣社員だけに正社員登用の話しを持ちかけることが多いです。しかし派遣会社の正社員になることはメリット・デメリットもあります。
■メリット
- 年齢関係なく正社員になれる
- 雇止めの不安がなくなる
- 給与が安定する
- ■デメリット
- 給料が安い
- 昇給の上限が見えている(年収400万円程度)
派遣会社で正社員になる方法は年齢関係なく正社員になれるところが最大の魅力なので、40代以降の派遣社員にこの方法をおすすめしたいと思います。
自身で転職活動を進めて正社員になる
最後は自身で転職活動を進めて正社員になる方法です。自分自身で正社員転職を進める方法としては、
- ハローワークで求人紹介を受ける
- 求人サイトで興味のある求人に応募する
- 転職エージェントに登録して転職サポートを受ける
上記の3つが挙げられます。基本的に派遣社員の方が正社員転職を目指すときにハローワークに真っ先に駆け込むかと思いますが、転職エージェントの転職サポートを受けることをおすすめします。
というのも、今まで派遣で長く働いていた人の履歴書や職務経歴書の書き方はとてもじゃないけどヒドイです…。また面接でも何を相手に伝えたいのか、なぜこの求人に応募してきたのかを理路整然に答えることができる人は少ないです。
これではヤル気があっても正社員になるのは難しいです。しかし派遣社員の方は正しい転職のノウハウを知らないだけなので、正しいノウハウを身に付ければ、他の人と同じように正社員転職を実現することが可能です。
そういった履歴書や職務経歴書の書き方や面接対策のサポートを完全無料でしてくれるのが転職エージェントなのです。どの転職エージェントが良いのか分からない人は、フリーターの末路を紹介している記事で、おすすめの転職エージェントを紹介しているので、こちらを参考にしてみてください。
派遣から正社員を目指す人がやるべきこと
派遣から正社員を目指す人はキャリアの棚卸しと自己分析をまずは徹底的におこなうことをおすすめします。
■キャリアの棚卸し
- 今までの自分はどのような仕事をやってきたか?そこでどのようなスキルを身に付けたかを紙に書き出す。
■自己分析
- 自分の得意なこと不得意なこと、ストレスが溜まる瞬間、楽しいと思える瞬間を紙に書き出す
まずは自分自身を知ることから始めてみましょう。派遣社員の方の中には仕事が長続きしないという悩みを持っている人もいると思います。
仕事が長続きしないというのは単純に自分に合う仕事を見つけることができていないだけかもしれません。自分に合った仕事を選ぶためにキャリアの棚卸しと自己分析をおこない自分自身を把握することが重要です。
キャリアの棚卸し・自己分析ができたら、上記の図に描かれているような形式でマトリクス分析をしてみましょう。このマトリクス分析の右下の枠に当てはまりそうな仕事を選ぶことで、得意分野でかつストレス度合いも低いので仕事を長続きさせることができますよ。
大事なのは熱意!志望理由がとにかく重要
色々と派遣から正社員になるための方法を長々と紹介しましたが、結局1番大事なのは「この仕事で正社員になりたい!」という熱意です。
「何でも良いから正社員に~」という人は面接のときに面接官から志望理由を質問された時点で見透かされてしまいます。相手も人をみるプロですから本気度の高い人を採用するのは当然です。
もちろん派遣先の担当者も派遣会社の営業担当も同様に人を見るプロなので、何となく正社員になりたいと考える人に正社員になるチャンスを与えてはくれません。
したがって自分が本当に正社員になりたいと考える理由について、自問自答を繰り返し、本気であることの熱量を相手に伝えられるようにしましょう。
志望理由を上手く伝える自信がない人は資格を取るのもアリ
志望理由を上手く伝える自信がない人は資格を取得するのも手段としてはアリだと思います。なぜなら面接官はあなたの本気度を重要視します。
あなたがもしその仕事に就くために資格を取得できたら、正社員になるために努力した功績を面接官にアピールすることができます。
また、「○○の仕事がしたい」⇒「○○の仕事に必要な資格を取得」⇒「だから○○会社の求人に応募した」というように、あなたが求人に応募した理由が過去から現在に向かって筋が通ります。
そして資格を取得したことによって会社にどのようなことで貢献できそうか、を明確にすることができるのでここまで出来れば正社員へ向けた準備としては完璧だと思います。
まとめ
派遣から正社員になるためのまとめは下記の通りです。
- 派遣先の正社員になる
- 派遣会社の正社員になる
- 自分で転職活動をして正社員になる
派遣から正社員を目指すにあたって、どの方法が正解かはありません。それよりも自分自身の希望にあった道で、納得して正社員になることが正解だと思います。「自分なんて正社員になれない…」なんて最初から諦めずに、まずは何か行動をしてみることが大事です。
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